『Tapnessを通して思うことや感じること』

「らくらくピアノ」の認定講師としての活動を通じ、受講者の方々が高齢者であることから、身体的な問題など多くの事を考えるようになりました。
どうしたらよいのか・・・と思っていた時に、Tapness認定講師の事を知り、楽器を必要としないことが、より多くの高齢者の方々に受け入れていただけるのではないかと感じ受講しました。
ピアノの継続が難しくなった方にでも、音楽を通して楽しんでいただきたいと願っていましたので、Tapnessなら実現できる！と。

講習時の実践では、楽しさは想像以上でしたし、間違うことがあっても、皆と大笑いになりました。
大勢ですると楽しさも倍増するように感じられます。
Tapnessの魅力は、曲を聴き、唄いながら手の指を動かすことで脳の活性化が見られるということでしょうか。
そして、誰にでもできる気軽さがあると思えます。

高齢者の中には、歌は好きだけどカラオケは・・・といった方も少なくないと思われますし、いろいろな曲を聴くには多数のCDが必要にもなります。
また、脳トレと書かれたクイズ本なども多数出版されていますが、難しい内容であったり、長続きできないなどの問題点もあると思われます。
好きな事でも思うように進められなくなると継続が難しくなったりしますので、楽しみながら脳トレができないものかと願っておりました。

参加者が多くてもできるといったメリットもあることから、地域の行事で、高齢者の集まり時などに実践しています。
最初は「どうするの？」といった表情の方でも、進めていくうちに自然と身体が反応し、笑顔が見られるようになり、まるで子供のように楽しまれていらっしゃいます。
懐かしい歌やクラシックの名曲を聴いたり、思い出話しで盛り上がったりと、沢山の方々とご一緒に楽しめる時間を持っていただけることだけでも素晴らしいと思うのですが、脳を活性化することもできるのですから、より多くの方に知っていただきたいと思っております。
また、足が不自由な方でも座ってできますので、楽しくリハビリができたりするのではないかと感じています。

Tapnessを「らくらくピアノ」に取り入れたりもしています。
高齢者の中には、リズムが難しくなる方もいらっしゃいますが、Tapnessなら抵抗なく参加されますし、お子様クラスでは、ご父兄にも一緒に参加していただき親子で楽しんでいただくことも可能になります。
理屈から入るのではなく、楽しさから入ることができれば、無理なく進められ、音楽が、もっと身近なものになるのではないでしょうか。